ポケモンから悪の華まで
娘が四泊五日で弓道部の合宿に出かけた。高校生にもなれば親にまとわりつくこともないし、ほとんど自室に籠ってるのだけど、実際に居ないとなるとなんとなく寂しい感がある。
娘不在の部屋に入ってみる。
呆れるほど散らかってる。毎度のことだが。
娘が気付かない程度に片付けつつ、小テストの結果やお知らせを見る。勉強してないのことが一目瞭然。ここで腹を立てないこと。
散らばった漫画本を本棚に並べる。ポケモンって高校生になっても読むみたい。まどマギ、もやしもん、聖☆おにいさん。実は娘が持ってる漫画は全部読んでいる。面白ければ続巻を私が買うこともある。「悪の華」「進撃の巨人」。お。すごいね。つい引きつまれてしまう。続きが読みたい...。
確かに設定やストーリーが衝撃的であればあるだけ心を強く捉えられてしまう。独創的なその世界観には魅了されてしまう。だけれど、描かれている人間はそうそう変わらない。笑い、泣き、不安に慄き、怯え、勝利に歓喜する。太古からの人間の営みだ。それはおそらくこの先も変わらないはずだ。これからも漫画の世界は多かれ少なかれ人間讃歌を謳い続けていくのだろう。
想定外の出来事が起こったときの人間の心の揺れやそこで発見する思いもかけなかった自分の感情。思春期の子供達はそれを知りたい。表も裏も。誤魔化しのないこころのすべて。子供はそこでいろんな心の可能性を発見する。そこでみつけた種を育て、その実が結実する場合もある。(良い実だったらいうことなし)
娘よ、いろいろ書いたけど、新刊でたらまた教えてね。また漫画喫茶行きましょう。