sputniksweetheart1128's diary

メランコリックな日記かもです。だって心を持ってるんだもん。

甲子園

夏の甲子園が始まる。
うちの本家筋は高校野球ではお馴染みの宗教団体に属している。というか、それでご飯を食べている。

うちの父は次男坊なので後継ぎにはならなかった。さほど信心深くもないと思う。それでも親戚一同みな信仰していて、何かにつけ顔を揃える。
子供達はよくわからないままに親に連れられて行事に参加していた。
従兄弟や同じ年頃の子供達と遊べるので集まりはそう苦痛ではなかったけれど、ものごころ付き出した頃なんか変だと思い出す。

普通の叔父さんなのになんで人を諭すことができるの?普段は不機嫌な顔してるよね?毎日してるお祈りは義務?どうして皆からお金もらうの?

癇癪持ちで変り種の子供だった私はきっと叔父さんに嫌われていたと思う。私も叔父さんが大嫌いだったからおあいこだ。

大人になった今は叔父さんのことを気の毒な人だと思う。人の一番大切な想い、弱くて仕方なくてでも縋りついて生き抜きたいという想いが形になったもの、信仰という人間の奇蹟を、家族を養い日々すり減らしていく暮らしと取り引きした人だ。

正座した叔父さんが話す神様は楽しくなさそうね。私は私の不真面目で不謹慎な神様のほうが似合ってる。ぎりぎりのところで私が踏ん張るのを面白がってるみたいだよ。

それからひょんなことから私はクリスチャンになったけれど、教会にはほとんど足を向けない。だって神様は教会に住んでる訳じゃないから。